C# 逐語的リテラル文字列(@付きの文字列)

C#の文字列には、「標準リテラル文字列」と「逐語的リテラル文字列」があります。

標準リテラル文字列
regular string literals
いつもの(通常使っている文字列)。
"(ダブルクォーテーション)で囲む。

逐語的リテラル文字列
verbatim string literals
先頭に「@」を付けた文字列。
文字列をエスケープせずそのまま記述できます。
ディレクトリやファイルのパス、正規表現のパターンなどエスケープする必要のある文字があるとき、@付きの逐語的リテラル文字列で記述すると便利です。

// 標準リテラル文字列
//string pathRegular = "C:\Users\Default\AppData";// エラーになる
string pathRegular = "C:\\Users\\Default\\AppData";// エスケープが必要

// 逐語的リテラル文字列
string pathVerbatim = @"C:\Users\Default\AppData";// 自分でエスケープしなくてもエスケープしてくれてる

標準リテラル文字列と逐語的リテラル文字列
https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/csharp/programming-guide/strings/#regular-and-verbatim-string-literals

メモ:「逐語的」について

「逐語」とは「原文の一語一語の意義を忠実にたどること。逐字。」
という意味の名詞で、一文字ずつそのまま、みたいな意味。
接尾辞「的」を付けて形容動詞(「だ」「である」を付けて使える形容詞)になっています。

逐語とは - Weblio辞書 (このページの出典は「三省堂 大辞林」)
https://www.weblio.jp/content/%E9%80%90%E8%AA%9E

「逐」の漢字にはいくつか意味がありますが、
(4)物を一つ一つ順を追ってするのにいう語
(新漢語林)